胡麻豆腐づくり

朝の早朝坐禅会では、現在、典座教訓を皆様と共に学ばさせて頂いております。
典座教訓(てんぞきょうくん)とは、料理を作ることも坐禅と同じように大切な修行そのものであり、そのお役である「典座(てんぞ)」の重要性と心構えを説かれたものです。
その学びの流れで、ぜひ修行中の精進料理を食べてみたいという声に応えて、住職みずから胡麻豆腐づくりをすることになりました。
胡麻豆腐は作り方の手順としては難しくはありませんが、火加減や、練り加減で、出来上がりが大きく変わってきてしまう繊細な料理です。
葛でとろみのついたものを20分ほど、ひたすら練り続けなければなりません。
写真からも必死さが伝わってくるとおもいます。
皆様に喜んでいただける様に必死で混ぜております。
疲れとは裏腹に、胡麻豆腐はとろみが増え硬くなってきます。
この思い通りにならない事に正面から向かい合う修行も、胡麻豆腐づくりの醍醐味です。
最後は、冷やし固めて、切り分けていきます。
坐禅会に参加された皆様にも喜んでいただき、住職も胸を撫で下ろしました。
早朝坐禅会は、毎月第1日曜日朝6時から開催しております。
皆様のご参加をお待ちしております。